2009年8月5日水曜日

8月5日 テーマ:今後の派遣業界の動向

今後の派遣業界の動向 ~労働派遣法改正案について~

くまえさん:本日も、株式会社サン・テンポラリーの後藤社長をお招きしています。

くまえさん:毎月週替わりのテーマでお話を伺っております。



先週は、派遣スタッフのご紹介ということで、市内の幼稚園に派遣されている事務スタッフさんでしたが、本当に一生懸命がんばってみえるスタッフさんでした。その方は、「仕事へのミスをなくしていくこと」さらに、勤務時間は、短時間ということで、「いかに効率よく進めて、次々に舞い込んでくる仕事をスピーディーに対応することが大切」といったことを心がけているということでした。

さて、今週は、今後の派遣業界の動向についてですが、その中で、労働派遣法の改正案を中心に伺いたいと思います。 今、衆院選挙ではありますが、各政党のマニフェストに、雇用問題の一つとして労働派遣法の改正を強く訴えている政党もありますが、具体的にどういったところを改正案として出ているのか教えてください。

後藤社長:はい。現在、労働派遣法の改正案として主に、政府案と野党3党における案があるということです。本来なら今国会にて議論されるはずでしたが、解散総選挙となってしまったので、今のところ廃案といった形になっております。しかし、今後政局もどうなるかによっては、業界として先行き不透明ではありますが、いずれにしても規制緩和から強化へと動くのは、避けて通れないと考えております。
       
くまえさん:規制緩和から強化ということですが、どんな面で強化されるのでしょうか?

後藤社長:まずは、野党3党が打ち出しているのは、製造業における派遣の禁止です。また、我々の業態でもあります登録型派遣の実質禁止、また、日雇い派遣、専ら派遣の禁止、政令26業務以外の一般派遣の「常用雇用」を盛り込んだ案です。逆に政府案としては、日雇い派遣の禁止、専ら派遣については同じですが、登録型派遣については、常用化を派遣元の努力義務に留めており、製造派遣については触れてないです。

くまえさん:いわゆる派遣会社に登録して1日単位のお仕事においては、派遣がなくなるといったことでしょうか?

後藤社長:はい。そうですね。基本は30日以内、以外と分けられるのですが、雇用労働者の安定化をするということで派遣先と派遣元において1ヶ月以上の契約でもって行うといったことです。30日以内の場合は、日々紹介業務にて お仕事を斡旋といったほうが理解されるかと思いますが、紹介された方は、直接雇用にて労働するといった形態になるかと思います。

くまえさん:うん~なるほど。政府案、野党案ともにその業務においては規制強化する案としては同じということですね。

後藤社長:はい。でも我々の業界以外でも日雇い労働というのは存在します。
派遣は、細切れ雇用といったイメージが強く不安定だからよくないと言われておりますが、そもそも臨時的な需要に対応する為の人材供給策として法制度されたのが労働派遣法なのです。私以外でもまた、労働雇用にくわしい専門家でもこの規制においては大変危惧されて方も多いです。

くまえさん:確かにひと昔は、仕事を探すだけでも求人誌を購入してとか、また知り合 いから紹介してもらってお手伝い的に仕事をしていましたが、派遣会社といった存在が認知されるようになってからいろんな意味で仕事が出来る機会も増えたと思いますが。

後藤社長:そうですよね。日雇い派遣の禁止の議論のきっかけは、「派遣村」騒動も大きいかと思います。これだけ経済が不況になるとは誰しもが想像しえなかったことかもしれないですが、昨年来からメーカーによる大量の労働派遣者の雇い止めが発生したことから今年3月には、「派遣元事業主が講ずべき措置に関する指針」「派遣先同の指針」を施行して、派遣契約途中解除に際して派遣先が休業手当に相当する額を賠償する一方、派遣元も休業手を支払い、解雇を避けるよう義務付けられております。

また、雇用保険制度も 改正して加入要件を見直し、短期労働者へのセフティーネットを強化することで、これらの施策によって派遣労働者への雇用の不安定はかなり緩和されると考えます。ですから製造派遣や登録型派遣を禁止したところで、雇用が安定するとは限らないと思いますし、逆に労働者の職業選択の自由の観点から問題も多いと考えます。

くまえさん:難しい問題ですね。

後藤社長:あと、よくメディアでも非正規社員と使われていますが、個人的には前から非正規社員と言われるのはちょっと嫌な感じを受けます。どことなく正社員じゃないのはスキルが劣るように見られがちで。

くまえさん:そう思います。

後藤社長:やはり、同じ労働をするといった観点からしてみればパートも契約社員も派遣社員も同じです。この呼び名も変えてもらいたいです。

くまえさん:そうですよね。これだけ企業の人材活用が多様化するにしたがって正社員であるとか非正規社員とか関係なく、働く人の就労の機会が拡大すると同時に企業の繁栄にもつながると思いますから、個人の尊厳を考えたら雇用期間や労働時間で「正」とか「非」といった表現はないほうがと私も思います。

後藤社長:やはり、派遣会社も今までは拡大路線でもありましたし、花形産業の一つでもありました。しかし、今後は業界としてもしっかりコンプライアンスを向上させ、いろんな労働スタイルに安心して本来の労働提供サービスをするといった観点から、個々のスキルを買ってもらう時代へと変わればまた違うのかもしれません。今一度法制度を見直すに至って、「非正規社員の代表格が派遣社員で、ワーキングプアの温床となっているから派遣が悪い」といった議論でなく労働者側における長期的な展望の中で、登録型派遣労働者のみだけを取り上げず、その何十倍もの人でも不安定な有期雇用契約をしているすべての労働者も視野にいれて議論してもらいたいです。

さらに登録制を禁止しただけでは解決にならないと私は思いますし、臨時の雇用ニーズは存在します。また、有期雇用契約も存在します。このマッチングを行う機能が社会には必要不可欠だと信じたいです。また、この機能を国が全部を担っていくのか?民間の活力を活用して運用するのがいいのか?現実を見ていただければと思います。弊社は、この地域における雇用創出を提案するサービス会社として人材育成、人材教育にも力をいれ、人と仕事とのマッチングに合わせて地域コミュニティーにも貢献しなくてはと思います。

くまえさん:はい。そうですよね。でもサン・テンポラリーさんには働く女性を0からサポートするといったシステムとしてチャイルドデイケアセンターでの取り組みがもっともっと広まるといいですよね。

後藤社長:ありがとうございます。今後とも宜しくお願いいたします。

くまえさん:今日もありがとうございます。
では続いて、株式会社サン・テンポラリーオススメのお仕事情報をお伝えします。

1, 保育のお仕事
時間  月曜日~金曜日 9:00~18:00、9:00~16:00など
時給  900円~
勤務地  岐阜市周辺
内容  保育園で、お子さんの保育補助のお仕事をしていただきます。
保育士資格があり、保育の現場での経験の在る方を優遇いたします。

2.処方箋薬局での受付のお仕事
時 間   月、火、木、金、土曜日  休日は、 日、祝、水
       9:00~12:00  17:00~19:00
時 給  1,000円~
勤務地  岐阜市内
内 容  病院の処方箋受付をしていただきます。特に医療事務等の資格は要りませんが、医療関係にてお仕事されていた方大歓迎です。

くまえさん:お仕事情報、お仕事相談、チャイルドデイケアセンターなごみの見学などのお申し込み・詳細お問い合わせは
フリーダイヤル  0120-281-848
問い合わせ時間は 朝9時~夕方6時まで
6時以降、会社休業日のお問い合わせへの折り返し連絡は、翌日以降の会社営業日となりますのでご了承ください。

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